発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006291052
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Crohn病は,高頻度に外科治療を必要とする難治性疾患であるが,一方術後再発も高率で頻回の手術が必要となることが多い.外科治療は病変腸管の切除が基本であり,主病変のみの小範囲切除が行われる.他の短い範囲の腸狭窄に対しては狭窄形成術が適応となるが,各種の新しい狭窄形成術術式の開発によって適応病変が広がってきた.また,Crohn病は腹腔鏡手術のよい適応であり,多くの症例で開腹手術と同様な術式が可能で,多少の手術時間の延長はあるものの良好な手術成績が報告されつつある.薬物療法が術後合併症に与える影響については,ステロイド薬が感染性合併症を増やす可能性が示されているが,免疫抑制薬,infliximabについては否定的な見解が多い
©Nankodo Co., Ltd., 2006