発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006286926
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臨床サンプルをDNAマイクロアレイを用いて解析し,実際の臨床の場で役立てようとする試みは,とくに乳癌でよく行われている.本稿では,乳癌の転移に関する遺伝子や予後に関する遺伝子を検索したレポートについてまとめてみたが,その結果,報告間で共通に同定される因子がきわめて少ないことが明らかになった.この一つの原因として,サンプル解析時に癌細胞のみならず間質細胞(非目的細胞)が混入し,癌細胞と間質細胞間の割合が調べるサンプルごとに異なることが考えられる.このためlaser microdissectionを用いて癌細胞のみを採取し,それより包括的発現遺伝子プロファイルを検索する試みを併せて紹介する
©Nankodo Co., Ltd., 2006