発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005062886
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肝臓は,生体内において凝固線溶系因子の産生・代謝にたずさわり,その中心的臓器である.末期慢性肝不全患者や劇症肝炎などによる急性肝不全患者に対する肝移植において,術後の凝固線溶系の変動は著しく,血栓症は避けて通ることができない問題である.早期・晩期に生じる血栓症を含む血管障害を合併した場合,グラフト機能不全の原因となる.そこで,手術手技および術直後から凝固線溶系の制御が血流障害や血栓症の予防に重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2004