発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006063268
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症例:34歳女.突然の肛門痛を主訴とした.血栓性外痔核および内痔核の嵌頓と診断し,即日ハーモニックスカルペルにより2ヶ所の主痔核の結紮・切除を行った.症例2:74歳男.2日前より肛門痛があった.来院時,内痔核は変色し一部壊死していた.サドルブロック麻酔を施行後に嵌頓した痔核を還納し,また痔核動脈を3ヶ所結紮した.術後40日目に根治手術を施行,痔核はほぼ消失していたが,7時の位置が瘻孔になっていた.この部位を含め3ヶ所の痔核をハーモニックスカルペルにより切除した.症例3:25歳男.2日前より肛門痛があった.全周性の外痔核を主にする嵌頓痔核で,除痛後に外痔核成分の2ヶ所に減圧のため切開処置を施行,5日後の外来時所見にて痔核は還納されていた.3週間後に根治手術を施行,全周性に内痔核が認められ,3ヶ所の結紮切除術を行った.この結果,3例ともに合併症もなく,十分な満足が得られた
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