発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003308829
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現在広く行われている痔核手術は結紮切除術で,肛門内の粘膜を切開して痔核を除去する手技である.これに対し,経皮的粘膜下痔核手術(松田式)は全く異なる経路を通り痔核を切除する術式である.これはフック型超音波メスを用いる.肛門周囲の皮膚面よりトンネルを掘ってすすみ粘膜下で痔核組織を凝固縮小させ切除する手術である.この術式の最大の特徴は肛門内の粘膜面には傷をつけないことである.そのため,術中の止血や縫合が不要となり手術時間も平均6.2分と短い.又,術後の出血や排便時痛も格段に少なく,粘膜下手術のための術後狭窄などの合併症も少ないようである.この手術の手技と成績について述べた
©Nankodo Co., Ltd., 2003