発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005187619
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肝門部胆管癌に対するS4a,S5切除の適応とその治療成績を述べた.本術式の胆管切離限界は,左側は門脈臍部右側縁,右側は後区域胆管枝が1~2本に分かれる部位であり,この10mm肝門側に癌浸潤がとどまる場合には根治的に適応可能である.これまで9例に本術式を施行したが,全例に治癒切除が可能で,重篤な術後合併症発生例はなかった.また,累積3年,5年生存率75.0%,62.5%と肝葉以上の根治切除と遜色ない成績を得ており,適応を厳密にとれば,有用な手術術式の一つとなりうるものと考えている
©Nankodo Co., Ltd., 2005