発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003304836
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肝細胞癌に対する局所治療,特に肝切除,エタノール注入療法(PEI),ラジオ波焼灼療法(RFA),肝移植の治療成績を比較し,エビデンスに基づく治療方針の選択方法について概説した.肝細胞癌に対するこれら治療は多岐にわたり,今までその治療法が殆ど医者側の意思により決定されていた.しかし各治療成績の蓄積から,肝切除可能症例では最も治療成績良好である肝切除を第一に考えるべきである.肝機能不良で腫瘍因子,即ち腫瘍の占居部位と個数により肝切除不可能の場合は,肝移植を考える.肝移植が不可能な場合にはじめてPEI,RFAなどの非切除療法を選択する
©Nankodo Co., Ltd., 2003