発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005102626
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1972~2002年に経験した原発性上皮小体機能亢進症100例について臨床病理学的検討を行った.男性45例,女性55例,年齢は60代と50代が多かった.臨床型は腎結石型が58%,高カルシウム血症型34%,骨型6%,過形成型が2%であった.98例が手術を受け,これらの組織型は腺腫76%,過形成21%,癌3%であった.臨床型と組織型の相互関係をみると,骨型には過形成がなく癌が1例あった.腎結石型には癌がなく過形成が28%であった.高カルシウム血症型では過形成が9%,癌が6%であった.腺腫の局在部位として最も多いのは右下上皮小体で,腺腫の平均重量は1.77gであった.初回手術の成功率は93%で,再手術を要した7例の内訳は異所性4例,縦隔内転移,異時性MEN-1が各1例であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005