副甲状腺疾患とその病態
カルシウム・ビタミンD代謝と副甲状腺機能
徳本 正憲
1
1福岡歯科大学 総合医学講座内科学分野
キーワード:
Calcifediol
,
Calcitriol
,
Calcium
,
25-Hydroxyvitamin D3 1-Alpha-Hydroxylase
,
遺伝子発現調節
,
副甲状腺
,
副甲状腺機能亢進症-続発性
,
副甲状腺ホルモン
,
生体内変化
,
ホメオスタシス
,
Calcitriol Receptors
,
Calcium-Sensing Receptors
,
慢性腎臓病
Keyword:
Calcifediol
,
Calcitriol
,
Biotransformation
,
Homeostasis
,
Gene Expression Regulation
,
Hyperparathyroidism, Secondary
,
Parathyroid Glands
,
Parathyroid Hormone
,
25-Hydroxyvitamin D3 1-alpha-Hydroxylase
,
Receptors, Calcitriol
,
Receptors, Calcium-Sensing
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Calcium
pp.289-298
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2013377860
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カルシウム,リンの恒常性維持のために,副甲状腺ホルモン,活性型ビタミンDおよびFGF-23が協調して働いている.また,副甲状腺ホルモンの分泌調節も,カルシウム,リン,活性型ビタミンDおよびFGF-23によって行われており,強固なフィードバック機構の存在が示唆される.リンについての詳細な作用機序は明らかとなっていないが,これらの副甲状腺ホルモン調節因子は特異的な受容体であるカルシウム感受受容体,ビタミンD受容体,線維芽細胞増殖因子受容体,およびKlothoを介して副甲状腺に作用している.慢性腎臓病では,これらの副甲状腺ホルモン調節因子およびそれらの受容体に異常が認められるため,フィードバック機構が破綻して,二次性副甲状腺機能亢進症が発症・進展するものと考えられる.
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