発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005074439
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手術時手洗いの目標は,手指の通過菌叢を完全に除去・殺菌し,常在菌叢は感染を生じさせない程度まで減少させることにある.かつては固いブラシを用いた長時間の手洗いが有効と信じて長く行われたが,正しい科学的根拠に基づいてはおらず,逆に皮膚を損傷し細菌の定着・増殖を促す可能性が指摘されている.近年は手洗い時間を短縮し,ブラシを省略するなど簡素化の大きな潮流の中にあるが,単に流されるのではなく,その根拠とされるいわゆる"エビデンス"が真のエビデンスであることを確認しつつすすむことが肝要である
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