発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005034226
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69歳男.左腰部の膨隆を主訴とした.各種画像検査により,左腰部の膨隆は下行結腸をヘルニア内容とする腰ヘルニアと診断し,手術を行った.ヘルニア門はprolene hernia system(PHS)を用いて修復した.術後経過は良好で,第8病日の腹部CT検査では下行結腸は腹腔内に存在し,ヘルニア門はPHSで完全に覆われ修復されていた.約1年4ヵ月経過現在,再発の徴候は認められない.なお,本症例は2年前に腰椎の後方除圧固定術を受けており,この手術が腰ヘルニアの原因であると推測された.PHSは安全性,腹圧分散の点から有用であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2004