発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004275106
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49歳女.5年前から深部静脈血栓症(DVT)の治療を受けていた.再発を繰り返す下肢の腫脹,および疼痛を主訴とし,腸骨静脈へのステント留置術を予定したが,発達した側副血行路と腸管ガス像のために,ステント留置部位の位置決めができなかった.そのため,血管内超音波(IVUS)を用いて腸骨静脈腔内を観察したところ狭窄部位を的確に判断でき,ステントを留置できた.術後経過は良好で,下肢の腫脹,疼痛は消失した.DVTに対するステント留置術において,術中のIVUSはステント留置部位の決定において非常に有用であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2004