発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004145213
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肺癌による上大静脈症候群(SVC症候群)を呈した4例(全例男,平均65歳)に対し,self-expandable metallic stentであるEasy Wallstentを用いてステント留置術を施行した.SVC圧は平均24mmHgと高度のSVC圧の上昇が認められた.ステント留置術の結果,SVC圧は平均12mmHgと留置前に比して低下し,全症例において右上肢と顔面の浮腫症状は2日以内に消失した.全例に,ステント留置後に化学・放射線治療が施行された.平均観察期間17ヵ月で,全例においてSVC症状の再発はなく,ステントの開存率も100%であった.全例が現在外来通院中である
©Nankodo Co., Ltd., 2003