発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004170415
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腸管の血行障害を伴う絞扼性イレウスの病態は進行性で,容易に汎発性腹膜炎,エンドトキシン血症から多臓器不全となる.絞扼性イレウスの診断は画像検査を駆使し,早期かつ的確に行うことが要求される.CT検査は,腸管閉塞症,closed-loop obstruction,腸管や腸間膜循環障害所見から,またcine MRIはclosed loopと周囲腸管の蠕動から絞扼の有無が判断可能である.したがって,今後は更に,CTやMRI検査のイレウス症例への汎用が期待され,腸切除を回避するための早期診断の確立が望まれている
©Nankodo Co., Ltd., 2004