発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004170412
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Pringle法をはじめとする流入血血行遮断は,肝障害を起すことなく肝離断中の出血量を減少させる方法として通常の肝切除術では広く用いられている.しかし生体肝移植のドナー肝切除は,これらの方法の応用は移植後グラフト機能を損なう危険性があるものとして,殆どの施設で流入血血行遮断なしで行われているのが現状である.著者等の施設ではドナー肝切除に対して,当初は選択的血行遮断術を,次いでPringle法による血行遮断術をいずれも間欠的方法で応用して手術を行ってきた.そこで,これらの方法の実際について概説し,あわせてレシピエント術後のグラフト機能とドナー肝切除中の出血量を流入血遮断法の種類別に検討し述べた
©Nankodo Co., Ltd., 2004