発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004096670
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直腸癌手術,特に局所再発手術における偶発的出血のリスクは高い.止血手技を向上すると共に様々な止血器具や止血薬を用いて出血に対処してきたが,現在までに全身状態や局所の癒着の状況から考えて外科的止血が困難或いは不可能と判断した3例を経験した.1例は超低位前方切除術後の縫合不全,1例は局所再発手術中の血管損傷が原因で,いずれも術後に外腸骨動脈の仮性動脈瘤から出血したためcovered stentを留置し止血した.もう1例は局所再発手術中に思わぬA-V shuntから出血し内腸骨動脈をコイルで塞栓止血した.IVRを用いた止血術は直腸癌手術において不可欠な選択肢の一つである
©Nankodo Co., Ltd., 2003