発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003304835
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
RCTの成績を中心に,大腸癌に対する鏡視下手術の成績を概説した.MEDLINEの検索で得られた大腸癌に対する鏡視下手術の報告は26報であった.短期成績に関しては,手術時間,合併症,手術侵襲などの点において鏡視下手術と開腹手術は同等か或いは鏡視下手術のほうが優れているとする報告が大部分であった.一方,癌の根治性の関しては長期成績の検討が必要であるが,その報告は未だ少数であった.2002年に比較的規模の大きいRCTの結果がスペインから報告され,これによると鏡視下手術は有意な予後決定因子で,病期III症例において鏡視下手術群の生存率が良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003