発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003256660
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逆流性食道炎(RE)における生検診断の現状と問題点について解説した.REの組織像としては,1)好中球浸潤,2)びらん(上皮の欠損),3)間質の線維化などの所見が重要で,好中球浸潤はREの重症度と相関する.一方,REの組織像は疾患特異性に乏しく,生検像のみでは確定診断が得られにくい.したがって,REの生検診断の際には内視鏡診断を参考にすることが重要であると思われる.又,近年広く使用されているロサンゼルス分類内視鏡基準は,内視鏡所見と組織所見が一致せず,分類の改訂が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2003