発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003256668
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Barrett食道の病態が問題視される原因の一つはその生物学的特性にある.即ち,癌発生の高頻度な背景粘膜として認識されている点である.又,その診断・定義・病態についてはいまだ議論のあるところである.混迷の多くの原因はBarrett食道の発生の成り立ちと,本来の食道胃接合部から食道粘膜の円柱上皮化が3cm未満のshort segment Barrett's esophagus(SSBE)と3cm以上のlong segment Barrett's esophagus(LSBE)の臨床的な差が存在するか否かである.著者等の経験からこれらの問題点について解説した
©Nankodo Co., Ltd., 2003