発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003256661
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
逆流性食道炎によるびらんや潰瘍性変化は食道胃接合部から口側へ長軸に広がり,下部食道の粘膜変化が最も強く,口側に向かって軽微になる.炎症範囲は,ロサンゼルス分類や食道疾患研究会の食道炎分類案で分類し,治癒経過や治癒効果判定にはステージ分類を使用する.内科的治療には,日常生活や食事の指導と薬物治療(PPI,H2-blockerなど)がある.内視鏡所見を認める場合や自覚症状が強いときはPPIを選択し,以後H2-blockerに変更するstep down therapyを行い,自覚症状や内視鏡所見が軽微な場合はH2-blockerから投与し,効果がなければPPIに変更するstep up therapyを行う
©Nankodo Co., Ltd., 2003