発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006133257
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症例1(44歳),症例2(42歳),症例3(59歳),症例4(49歳).全例男性で,いずれも飲酒後の嘔吐,腹痛または胸痛を主訴に,食道透視にて食道破裂を認めた.症例1は発症後19時間の手術で,破裂部の閉鎖が困難であったため,Tチューブを挿入し,胸腔ドレナージ,胃瘻造設を行ったが,瘻孔形成不全を来し最終的に死亡となった.症例2~4は発症が5~7時間と比較的早く,破裂部の1期的縫合閉鎖,胸腔ドレナージ,胃瘻造設を行った.3例とも破裂孔は3~4cmと同程度で,術後縫合不全は認めなった.症例3,4では術後縦隔炎の遷延,MRSA肺炎を併発したが軽快し,3例は在院日数48~87日で治癒退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2006