発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003197836
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87歳女.83歳時,腸閉塞で保存的に治療を行った.腹痛が出現し,腸閉塞の診断で入院した.喀痰からGaffky 2号を検出した.腸閉塞に対しIVH(中心静脈栄養)管理下に絶食とイレウス管,抗生物質による治療を開始した.肺結核に対してはisoniazid,streptomycin sulfateによる二剤併用療法を開始した.保存的治療で炎症反応は軽減したが,小腸の拡張は軽快しなかったため,手術を施行した.臨床的に結核性腹膜炎と診断した.術後もisoniazid,streptomycin sulfateによる二剤併用療法を継続した.経過は良好で術後8日目から経口摂取を開始し,抗結核療法はisoniazid,rifampicinの内服薬とstreptomycin sulfateによる三剤併用療法とした.術後1ヵ月目には喀痰検査で塗抹が陰性化した
©Nankodo Co., Ltd., 2003