発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003197834
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2000年7月~2002年3月に施行した腹部正中切開大開腹による大腸待機手術102例を対象とし,抗生物質予防投与の段階的短期少量化にさいしての術野感染(SSI)発生率の推移を検討し,術中抗生物質投与,閉鎖式陰圧吸引ドレーンの併用,創縁保護用ドレープの併用の効果を検討した.2000年7月~2001年4月の43例は,無作為に術中投与する群と術中投与しない群に分けた.大腸待機手術周術期の予防的抗生物質投与短期化の実施にはなんらかの工夫が不可欠であると考えられた.とくに,切開部SSIの発生予防には創部皮下ドレーンは有効ではなく,術中抗生物質投与,創縁保護用ドレープは有効と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003