発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003141059
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幽門輪温存膵頭十二指腸切除術例で,腸瘻造設術を付加して術後経腸栄養を行った19例(A群)と,造設しなかった20例(B群)について比較検討した.術後合併症は両群に差を認めなかったが,catheter feverはA群1例,B群5例であった.術後2週の血中アルブミン値は,A群が安定し,良好な栄養状態を保持しており,体重減少率が低かった.また,A群の方が術後食事開始時期が早く,術後在院日数は10日以上短かった.以上より,周術期栄養管理は経腸栄養が有用であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002