非浸潤性乳管癌(DCIS)の診断と治療
乳腺非浸潤癌の病理
森谷 卓也
1
,
稲吉 貴絵
,
鹿股 直樹
1川崎医科大学 病理学2
キーワード:
乳房腫瘍
,
非浸潤性腺管内癌
,
小葉癌
,
腫瘍悪性度
,
発癌
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Carcinoma, Intraductal, Noninfiltrating
,
Carcinoma, Lobular
,
Neoplasm Grading
,
Carcinogenesis
pp.690-694
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016259161
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乳腺の非浸潤癌には非浸潤性乳管癌と非浸潤性小葉癌がある.非浸潤性乳管癌は多彩な病理像を示し,形態の差は発癌様式や浸潤癌への進展過程に影響する.核グレードと壊死の有無を基盤とする亜分類法は,局所再発推定の一助となりうる.最近では,治療せず経過観察可能な非浸潤癌があるか,研究がすすめられている.非浸潤性小葉癌は浸潤癌発生のリスク因子ととらえられ,浸潤癌の前駆病変としての意義については今後の検討を要する.
©Nankodo Co., Ltd., 2016