発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002017018
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87歳女.左側腹・下腹部痛,嘔吐を主訴とした.腹部X線所見で異常を認めず,腹部CT所見では胃・腸管の拡張を認め,血液所見にてCRPの著明な上昇を認めた.以上より腹膜刺激症状は欠くものの炎症反応が強い為,緊急手術を行った.手術所見では小腸に穿孔部3箇所,腸管の菲薄部を2箇所認め,触診にて圧迫包装薬包(PTP)が原因と考えられ,回腸部分切除術を行った.摘出標本の腸管内よりPTPが回収され,PTPによる小腸穿孔と診断した.術後合併症はみられず経過良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2001