特集 明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊
上部消化管 胃・十二指腸 内視鏡的異物除去術
島本 奈々
1
,
炭山 和毅
1東京慈恵会医科大学 内視鏡医学講座
キーワード:
消化管疾患
,
異物
,
機器と資材用品
,
義歯
,
生体機能モニタリング
,
消化管内視鏡法
,
薬物包装
,
精神鎮静法
,
電池
Keyword:
Equipment and Supplies
,
Dentures
,
Monitoring, Physiologic
,
Foreign Bodies
,
Gastrointestinal Diseases
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Drug Packaging
pp.155-159
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022140980
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1.消化管異物は日常診療で頻繁に遭遇する疾患であり、内視鏡的除去術は自然排出が期待できない大きな異物や、穿孔や中毒の原因となる異物の場合に適応となる。2.ボタン電池の誤飲は小児例に多く、誤飲した電池の種類や時間も不明なことがあり、迅速な対応が必要である。3.成人では、高齢化社会の進行とともにPTPシートや義歯などによる消化管異物症例が増加している。4.内視鏡的異物除去術に際しては、異物の形状やサイズなどを事前に把握しておくことで、適切な処置具を選択することが容易になる。鋭利な異物を除去する場合は、フードやオーバーチューブなども使用し、異物除去後も再度内視鏡を挿入し、生理的狭窄部を中心に、穿孔の有無を確認する。
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