発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001190051
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胚幹細胞(ES細胞)は,初期胚中の未分化細胞に由来するもので,体外でその未分化状態を維持したまま培養可能となった全能性幹細胞である.マウスES細胞は,in vivoで受精卵とほぼ同様,全ての種類の細胞に分化できる全分化能を有しているが,この細胞のもつ重要な性質は,in vitroでの培養下でも,その条件を変えることにより分化能を引き出すことができる点である.1998年に,アメリカのグループが相次いでヒトES細胞の樹立を報告したことにより,ES細胞は,その細胞移植の材料としての有用性がクローズアップされることとなった.ES細胞の移植医療の材料としての可能性について論じた
©Nankodo Co., Ltd., 2001