今月の臨床
Colvin-Galloway Future Bandを用いた僧帽弁形成術の術後早期血行動態
舩橋 亮輔
1
,
岡田 行功
,
室生 卓
,
稲波 整
,
武本 知之
1みどり病院 心臓血管外科
キーワード:
僧帽弁閉鎖不全症
,
三次元心エコー図
,
治療成績
,
僧帽弁形成術
,
血行力学
,
外科用固定用品
Keyword:
Hemodynamics
,
Mitral Valve Insufficiency
,
Treatment Outcome
,
Echocardiography, Three-Dimensional
,
Surgical Fixation Devices
,
Mitral Valve Annuloplasty
pp.737-741
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017338834
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2013年7月~2016年4月に、僧帽弁逆流(MR)に対しColvin-Galloway Future Band(CG)を用いて僧帽弁形成術(MVP)を施行した60例(男46例、女14例、平均年齢63.0歳)を対象に、手術後早期の遺残逆流、拡張期僧帽弁血流を検討した。MVP直後のreal time 3次元心エコー像では線維三角間が心周期によってダイナミックに変化していることがよくわかった。CGのサイズは30mmが18例、32mmが17例、28mmが15例、34mmが5例、36mmが2例、26mmが2例であった。退院時のMRは2例が軽度でその他58例は軽度未満であった。拡張期僧帽弁血流からみた術後拡張期僧帽弁平均圧較差は2.8±1.3mmHgであり、Carpentier僧帽弁病型分類タイプごとではIIIa、IIIb群においてそれぞれ5.6±2.5mmHg、3.3±1.1mmHgとII群と比較して有意に高値であった。
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