発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017304645
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34歳男。9年前より縦隔腫瘍を指摘され経過観察中であったが、検診X線検査で増大を認め紹介受診した。胸部造影CTでは左心横隔膜角付近に軽度の造影効果を呈する5.5cmの腫瘤を認め、内部には嚢胞性変化、石灰化成分を有していた。診断および治療目的で分離肺換気にて手術を施行し、左横隔膜上の辺縁平滑な腫瘤を横隔膜の一部を含め摘出し、横隔膜の欠損部を縫合閉鎖した。病理組織所見では拡張した気管支上皮とその内腔に泥状物を含み、気管支軟骨と気管支腺を伴う像を認め、正常肺と共通の胸膜を有していないことより肺葉外肺分画症と診断した。術後2日で退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2017