発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016402991
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胸部大動脈疾患に対する市販のJグラフトオープンステントグラフト(JOSG)の初期成績について検討した。対象はJOSGを用いて胸部大動脈手術を施行した20例(男性15例、女性5例、年齢65~84歳、平均年齢74.4歳)で、19例に大動脈弓部全置換術(TAR)が行われ、1例に腕頭動脈のみ再建した部分弓部置換術が行われた。その結果、手術による死亡は認められなかった。だが、Stanford A型急性大動脈解離の75歳女性が5週間後に多臓器不全で死亡、また動脈硬化性胸部大動脈瘤の72歳女性が麻酔覚醒後に右側下半身不全麻痺を呈し脳脊髄液ドレナージが施行された。他の18例は術後のリハビリテーションにて歩行が可能となり、神経学的合併症も認めず独歩退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016