発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016009599
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心房中隔欠損症(ASD)の中でも冠状静脈洞(CS)型は最も稀であり、術前に確定診断することが困難な疾患である。また、CS型ASDはunroofed coronary sinus(UCS)としても知られ、CSと左房との隔壁が欠損した先天異常である。今回著者等は、確定診断が術中となったものの、後方視的な検討で術前CTが有用と思われた症例を経験したので、文献的考察を加えて報告した。症例は50歳男性、術前CTの所見はCSが左房に開口し、その天井がないUCSの形態を呈していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015