発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015137419
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70歳男性。咽頭痛を主訴に当院呼吸器内科にて原発性肺癌が疑われ、確定診断および治療目的で当科紹介受診となった。CT所見にて左肺下葉に15mm大の結節影を認め、スピクラを伴っていたことから当科でも原発性肺癌を疑い、手術を施行した。しかし、腫瘍の局所が不明であったため、小開胸併用とした。左肺下葉病変部の部分切除術を施行し、迅速病理検査にて壊死性肉芽腫と診断された。病理所見では、肺動脈内にイヌ糸状虫の虫体が認められた。術後経過は良好で術後2日目には退院となった。
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