発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014298159
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77歳男。3年前より保存的治療で経過観察されていた解離性大動脈瘤(DeBakeyIIIa型)が拡大傾向を示し、CTでは左鎖骨下動脈分岐直後の大動脈弓部に最大短径55mmの動脈瘤が描出された。高血圧、心房細動にて内服加療中、リウマチ性多発筋痛症にてステロイド、免疫抑制薬内服中、慢性骨髄単球性白血病にて経過観察中であり、血液検査で白血球増多、貧血、血小板減少、腎機能低下を認めること、開胸術は明らかなハイリスクであることから、ステントグラフト(TEVAR)が唯一の治療法と判断した。そこで、体表でのpartial debranch手術に加えchimney法によるTEVARを行ったところ、術後は良好に経過し、術後CT検査上もエンドリークを認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014