胸部外科の指針
Aspirin継続のoff-pump CABGにおけるtranexamic acid局所療法の止血効果
青木 雅一
1
,
後藤 芳宏
,
小川 真司
,
馬場 寛
,
大川 育秀
,
浅井 徹
,
助弘 雄太
,
田代 忠
1豊橋ハートセンター 心臓血管外科
キーワード:
Aspirin
,
Tranexamic Acid
,
止血剤
,
分散分析
,
出血-術後
,
後向き研究
,
治療成績
,
非体外循環下冠状動脈バイパス術
Keyword:
Analysis of Variance
,
Aspirin
,
Hemostatics
,
Retrospective Studies
,
Tranexamic Acid
,
Treatment Outcome
,
Postoperative Hemorrhage
,
Coronary Artery Bypass, Off-Pump
pp.1119-1125
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014065753
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aspirin(以下A)を術前投与されているCABG例に対してtranexamic acid(以下TA)の局所投与を行うことで術後の出血量を減少できるか検討した。検討方法は、当院で2009年7月~2011年1月にoff-pump CABGを行った88例をA・TA投与の有無で4群に分け、術後の出血量を比較した。4群の内訳は、A投与・TA投与群(27例)、A投与・TA非投与群(23例)、A非投与・TA投与群(19例)、A非投与・TA非投与群(19例)である。検討の結果、Aの術前投与によって術後出血量は増加するが、TAの局所投与を行うことでA非投与例と同程度まで出血量を減少できることが示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2013