放射線科医が診断すべき日常診療で迷う症例
(第8章)縦隔 縦隔区分法と各区分に好発する縦隔腫瘍の鑑別
酒井 文和
1
,
渡邊 祐亮
,
岡野 奈々美
1埼玉医大国際医療センター 画像診断科
キーワード:
局所解剖学
,
胸腺腫
,
胸部X線診断
,
甲状腺腫-胸骨下
,
MRI
,
縦隔腫瘍
,
神経組織腫瘍
,
鑑別診断
,
胚細胞腫瘍と胎児性腫瘍
,
嚢胞
,
肥大
,
リンパ腫
,
胸部CT
,
癌取扱い規約
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Cysts
,
Diagnosis, Differential
,
Goiter, Substernal
,
Hypertrophy
,
Lymphoma
,
Neoplasms, Germ Cell and Embryonal
,
Mediastinal Neoplasms
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Neoplasms, Nerve Tissue
,
Radiography, Thoracic
,
Thymoma
pp.s152-s172
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2014127017
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
“放射線科医が診断すべき日常診療で迷う症例”といっても,いくつかの状況が考えられる.それは,臨床所見やその他の検査方法により,臨床医がいくつかの疾患を疑いながらそれが十分に診断できない場合に,1)放射線科医が確定診断できないまでも,診断に至る重要な情報を与えるべき場合,あるいは,2)放射線診断医がある所見をみたら,この疾患を疑う,という情報を与える場合などである.本項においては,前者を中心に,疾患にある程度特異的な所見があれば,それに触れるようにしたい.
周知のことであるが,縦隔腫瘤の画像診断において重要な点は,腫瘤の正確な存在部位(縦隔区分)と内部構造を把握することである.
Copyright © 2014, Gakken Medical Shujunsha Co., Ltd. All rights reserved.