発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008146452
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健康成人男性2名を被験者として、Siemens社Somatom Sensation16(16列マルチスライスヘリカルCT(MDCT))と東芝社Aquilion TSX-101A/HA(64列MDCT)の2種のCT、およびSomatom付属Leonardo(Leo)、Ziosoft社製Ziostation(Zio)、オリンパス社より貸与された気管支鏡挿入支援システムPlus XNVZ2(Plus)の3種のアプリケーションを用いて仮想気管支鏡(VB)画像を作成し、条件の違いによる画像の差異を比較・検討した。Sensation16/LeoとSensation16/Leo-N(Leoの閾値変更)、Sensation16/Leo-NとSensation16/Plus、Sensation16/ZioとSensation16/Plus、Aquilion/ZioとAquilion/Plus、Sensation16/PlusとAquilion/Plusの組み合わせで画像を比較し、気管支鏡指導医3名が末梢の陰影に対するアプローチに用いるVB画像としてどちらが優れているかを判定した。旧式のアプリケーションでは閾値の変更を行わないと末梢の描出ができなかったが、最近のものはそのままで実用に耐えるものであった。ルート選定や作成法が異なるものの、Plusの画像はLeoやZioに比しほぼ同等ないしやや優れていた。またPlusを用いた場合、列と64列MDCTで得られたデータからはほぼ同等の画質の画像を作成可能と思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008