悪性胸膜中皮腫の診断と治療
悪性胸膜中皮腫の臨床診断
山本 健嗣
1
,
諸星 隆夫
,
永島 琢也
1横須賀共済病院 呼吸器外科
キーワード:
石綿肺
,
Hyaluronic Acid
,
胸水
,
胸膜腫瘍
,
細胞診
,
職業性曝露
,
中皮腫
Keyword:
Asbestosis
,
Cytodiagnosis
,
Hyaluronic Acid
,
Mesothelioma
,
Pleural Effusion
,
Pleural Neoplasms
,
Occupational Exposure
pp.10-13
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007110121
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1992年1月~2006年7月で組織学的に悪性胸膜中皮腫と診断された64例(男56例、女8例、年齢30~84(平均68.9)歳)を対象に画像所見、確定診断における組織採取方法、確定診断時病期、組織型、胸水所見に関し検討を行った。画像所見にて62例の胸水貯留を認め、胸水診断を行った61例中細胞診断classVが25例と最も多く、セルブロックを作成した36例中11例で確定診断が得られた。34例に施行した経皮針生検では16例に、胸腔鏡を実施した39例では34例に確定診断が得られ、手術(胸膜切除+剥皮術)で組織学的診断のついた2例と剖検で診断のついた2例、その他4例があった。組織型は上皮型が39例、二相型12例、肉腫型9例、線維形成型4例で臨床病期はI~II期が31例、III期11例、IV期11例、不明11例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007