発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005290826
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術中迅速病理診断(術中迅速診)で野口分類type A~Cと判定された末梢型小型肺腺癌62例を対象に,永久標本による術後病理診断でtype A,Bを縮小手術の適応とした場合の術中迅速診断の精度について検討した.その結果,術中迅速診でtypeBと判定された34例中9例(26.5%)が,術後の永久標本でより悪性度の高いtype C,Dと判定された.一方,術中迅速診でtype Aと判定された19例では,4例が術後type Bに変更となったが,残る15例はtype Aであった.以上より,術中迅速診を利用した積極的縮小手術は術中type Aと判定された症例に限るべきと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005