発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005175817
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症例1(76歳女性).患者は急性心筋梗塞(AMI)の再発で入院となり,冠状動脈造影(CAG)で病変進行を認めた.冠状動脈バイパス術(CABG)を拒否され,難治性心室頻拍(VT)から心室細動(Vf)となり,CABGを施行した.その翌日VT,Vfが再出現し,直流通電とlidocaine,mexiletine hydrochloride,magnesium sulfate投与を行なうも無効で,nifekalant hydrochlorideを追加静注することで停止となり,以後VT,Vfは出現しなくなった.症例2(77歳男性).患者はAMIで経皮的冠状動脈形成術を施行するも,前壁中隔は心室瘤となり心不全を繰り返した.3年後,不安定狭心症で入院となり,CAGで病変進行を認め,CABGおよびDor手術を行った.しかし3日目にVTが出現し,直流通電とlidocaine hydrochlorideを投与するも無効で,nifekalant hydrochlorideの投与で,以後VTは認められなくなった
©Nankodo Co., Ltd., 2005