発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005175808
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Sutureless techniqueを用いた左室自由壁破裂(oozing型)の手術成績を検討した.対象は最近4年間に経験した左室自由壁破裂9例(男性5例,女性4例・平均年齢71歳)で,梗塞部位は前壁7例,下壁2例,全例oozing型であった.1)手術時間は平均116分で,3例は輸血を必要としなかった.1例は術後早期の再破裂で再修復を行ったが,全例に術後重篤な合併症は認めず,死亡例もなかった.2)ICU滞在期間は平均6.9日,退院後の最長44ヵ月の観察期間で遠隔死亡はなく,再発や左室瘤形成も認めず,良好な経過であった.以上,Oozing型左室自由壁破裂に対するsutureless techniqueは極めて有用と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005