発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005175807
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急性心筋梗塞(AMI)後左室自由壁破裂(LVFWR)の治療成績を検討した.対象はLVFWRを発症したAMI93例(男性57例,女性36例・平均年齢72.5歳)で,梗塞部位は前壁~前壁中隔24例,広範囲前壁23例,下壁21例,側壁14例,後壁7例などであった.1)内科的治療は78例(84%)で,生存11例(14%),死亡67例(86%)であった.Blow-out型は全例死亡し,生存11例はいずれもoozing型で全例に心嚢ドレナージを施行した.2)外科的修復は15例(16%)で,生存6例(40%),死亡9例(60%)であった.生存群の術式は,blow-out型(3例)に心拍動下心外パッチ縫着1例,心停止下梗塞部切除・心内パッチ縫着・サンドイッチ法で閉鎖1例,心停止下サンドイッチ法で閉鎖1例,oozung型にフィブリン糊やシート状フィブリン接着剤使用で心拍動下sutureless法を施行した.遠隔成績は平均7年で再破裂なく,5例が生存中である.死亡群の死因は,LOSが6例,再破裂が3例であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005