発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005120237
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根治術を受けた乳児心室中隔欠損症を術前左室拡張末期容積(LVEDV)により2分し,術後経過をretrospectiveに検討した.対象38例を,術前心カテーテル検査上LVEDV≧250%Nの14例(A群)とLVEDV<250%Nの24例(B群)に分けた.A群は,B群に比べ,挿管期間,カテコラミン使用期間,入院期間が有意に長かった.術後,両群とも右室圧,左室内径短縮率(LVSF)は低下したが,A群のLVSFは,術前・術後とも,B群より有意に低かった.LVEDV≧250%Nの症例は心肺機能上潜在的なhigh-risk群と考えられ,手術時期決定や術後管理に注意が必要なことが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2005