綜説
小児補助人工心臓の現状と課題
小野 稔
1
1東京大学医学部附属病院 心臓外科
キーワード:
心筋症-拡張型
,
心臓補助機器
,
心不全
,
臨床試験
,
小型化
,
治療成績
,
ECMO
,
単心室
Keyword:
Cardiomyopathy, Dilated
,
Clinical Trials as Topic
,
Heart-Assist Devices
,
Heart Failure
,
Miniaturization
,
Extracorporeal Membrane Oxygenation
,
Treatment Outcome
pp.1361-1367
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017077820
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
小児の重症心不全に対して循環補助装置が必要になることがある。体格の大きな場合を除き、小児においては体外式人工肺(ECMO)がゴールドスタンダードであるが、ECMOでは1ヵ月を超える長期補助になると様々な合併症が起こってくる。成人の場合は、わが国においても植込み型の補助人工心臓(VAD)の導入が進み、心臓移植の待機期間中の橋渡しとして定着してきている。小児においてもVADの装着により、移植をより安全に待機することが可能となることが示されている。重症心不全におけるVADの有用性、わが国における小児VAD、Berlin Heart EXCOR Pediatric、今後の展開について概説した。
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.