発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004289041
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70歳女.検診で胸部異常影を指摘され,胸部CTで右S4に単発性肺動静脈瘻(PAVF)を認め当科紹介となった.胸部X線所見で右中肺野に径2cmの孤立性腫瘤影を認め,胸部CT所見で右S4に流入動脈と流出静脈共に1本ずつのPAVFを認めた.経カテーテル的コイル塞栓術を施行したところ,一時は塞栓されたコイルが血流に押され左室僧帽弁腱索にまで脱落した.ただちに緊急開心術とPAVF切除の同時手術を行った.術後,人工呼吸器からの離脱に難渋したが,第31病日に独歩退院した.術後病理診断でもPAVFと判定された
©Nankodo Co., Ltd., 2004