発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004289040
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胸骨正中切開法による心拍動下冠状動脈バイパス術(OPCAB)では,左冠状動脈回旋枝領域の視野確保が困難な場合が多い.著者等はこの問題を解決するため,吻合補助のための鏡を考案した.本吻合補助鏡は視野の補助手段で,開胸器への固定部位や可変アームの形状を変更することで,鏡を吻合に好都合な任意の部位に固定でき,構造・操作が簡単であり,着脱が容易,安価である,などの特徴をもつ.本装置の使用により,垂直に近い吻合面の狭い視野は平面に近く広範な視野として確保することが可能であった.直接的には見づらく,確認困難な吻合部位や運針行程を間接的に確認することが可能で,吻合を確実かつ容易ならしめることができる
©Nankodo Co., Ltd., 2004