発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004272952
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70歳男.咳嗽を主訴とし,胸部X線で右下肺野に異常影を認め,気管支鏡検査では気管支洗浄細胞診class Vと診断された.入院時検査で軽度の肝機能障害を認め,画像検査では右下葉中心に気腫性肺嚢胞に伴う腫瘍と嚢胞壁の肥厚が見られた.遠隔転移は認めなかったが,気管支洗浄細胞診陽性により手術を施行した.切除標本には気腫性肺嚢胞の壁に接する結節性病変が見られ,一部内腔へ露出した部分も認めた.又,扁平上皮化生から移行する扁平上皮癌を認めた.術後経過は良好で,現在は外来で上縦隔への放射線照射を行っている
©Nankodo Co., Ltd., 2004