特集 活性イオウ分子種の生理機能に迫る チオールバイオロジーの新たなステージ
RSSの生合成系とタンパク質機能制御
渡邊 泰男
1
,
石井 功
,
蕨 栄治
1昭和薬科大学 薬理学研究室
キーワード:
Cystathionine Beta-Synthase
,
Cystathionine Gamma-Lyase
,
Cysteine
,
Glutathione
,
翻訳後タンパク質プロセシング
,
硫黄
,
基質特異性
,
表現型
,
ノックアウトマウス
,
Mercapto Radical
,
Persulfides
,
生合成
Keyword:
Cysteine
,
Cystathionine beta-Synthase
,
Cystathionine gamma-Lyase
,
Glutathione
,
Protein Processing, Post-Translational
,
Phenotype
,
Substrate Specificity
,
Sulfur
,
Mice, Knockout
,
Persulfides
pp.372-376
発行日 2015年3月22日
Published Date 2015/3/22
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システインのチオール基(Cys-SH)にイオウのついたシステインパースルフィド(Cys-S-SH)に代表される一連の活性イオウ分子種(RSS)は,マウスを用いた解析から,脳,心臓,肝臓などあらゆる臓器に存在し,また正常のヒト血液中にも豊富に存在することがわかっている.チオール基側鎖のイオウ付加はシステインのみならずグルタチオンやタンパク質にも起こる.これらのユニークな分子は,抗酸化力を発揮したり,タンパク質機能に重要な役割を果たしていることが明らかになりつつある.
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