特集 活性イオウ分子種の生理機能に迫る チオールバイオロジーの新たなステージ
RSSの生体内検出とイメージング
居原 秀
1
,
大内 雄也
1大阪府立大学 大学院理学系研究科生物科学専攻
キーワード:
Cysteine
,
硫黄
,
蛍光染料
,
二次元ゲル電気泳動
,
ビオチン化
,
タンデム質量分析
,
光イメージング
,
LC-MS法
,
Persulfides
Keyword:
Cysteine
,
Fluorescent Dyes
,
Sulfur
,
Electrophoresis, Gel, Two-Dimensional
,
Biotinylation
,
Tandem Mass Spectrometry
,
Optical Imaging
,
Persulfides
pp.397-401
発行日 2015年3月22日
Published Date 2015/3/22
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活性イオウ分子種(RSS)が,様々な生理・病理機能に関与していることが明らかになってきている.RSSの機能を解明するには,そのユニークな化学特性を利用した検出方法を開発することが必須の課題である.最近になって,質量分析法により物質レベルでのシステインパースルフィドなどの低分子RSSの同定,定量が可能となった.また,シアノリシス反応といったユニークな化学特性を利用したタンパク質中のRSS標識法も開発され,プロテオミクス研究への適用が期待されている.さらに,RSSの硫黄転移反応を利用した蛍光プローブも開発され,イメージングも可能になった.RSS検出方法の開発は,その生物学的意義を解明するうえで重要である.
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