特集 活性イオウ分子種の生理機能に迫る チオールバイオロジーの新たなステージ
H2SとRSSの生化学 パースルフィドの化学反応性と生物学的意義
Fukuto Jon M.
1
1米国
キーワード:
Cystine
,
Disulfides
,
Glutathione
,
抗酸化剤
,
酸化-還元
,
硫化水素
,
硫化物
,
酸化ストレス
,
xCT Protein
,
Mercapto Radical
,
生合成
Keyword:
Antioxidants
,
Cystine
,
Disulfides
,
Glutathione
,
Hydrogen Sulfide
,
Oxidation-Reduction
,
Sulfides
,
Oxidative Stress
,
XCT Protein, Rat
pp.349-353
発行日 2015年3月22日
Published Date 2015/3/22
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パースルフィド(R-S-SH)は,システインとグルタチオン,またはチオール(-SH)基を持つチオールタンパク質から作られ,生体内に広く存在していることが最近示された.パースルフィドの生成過程は多様で,生理学的機能もほとんどわかっていないため,興味深い研究対象として注目を集め始めている.パースルフィドのユニークな化学反応性は,パースルフィド生成の生物学的意義に密接に関わっていると考えられる.本稿では,パースルフィドのケミカルバイオロジーについて述べ,今後の生物学的研究にどのように発展していくかについて議論したい.
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